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「初めての車」問題、新車か中古かで3ヶ月悩んだ
社会人になってから5年間、車が必要な場面はほぼなかった。都内勤務で電車通勤、週末は自転車で十分だった。それが昨年、地方に転勤が決まって一変した。最寄り駅から職場まで6km、バスは1時間に2本。「これは車がないと詰む」とすぐわかった。
問題は免許はあるが、ほぼ教習所以来まともに運転していないペーパードライバーに等しかったことだ。「初めての車」をどう選ぶか。新車か中古か。どこで買うか。3ヶ月かけて調べて、最終的に中古のホンダ・フィット(3代目)を買った話を書く。
最初は新車を考えていた
最初は「初めてだし、状態が保証されている新車の方が安心」と思っていた。ホンダのフィット(4代目e:HEV)とトヨタのヤリスを候補に挙げてディーラーに行った。
フィット e:HEVの見積もりを出してもらったら、ベーシックグレード「BASIC」で車体本体価格2,354,000円。ナビ・ドラレコ・フロアマットを付けると270万円近くになる。ヤリスのHYBRID Zグレードも車両本体価格2,282,000円〜。
月々の支払いに換算してもらったら、頭金50万円を入れても月々35,000円以上になる(60回払い・残価設定ローン)。さらに保険・ガソリン・駐車場を合わせると月7〜8万円の出費になる計算だった。
「とりあえず通勤に使えればいい、長く乗るかどうかもわからない」というレベルの僕には明らかにオーバースペックだった。
中古車市場を調べ始めた
中古車は「ガリバー」と「カーセンサー」で調べた。
カーセンサーはサイトで条件を設定して全国の在庫が見られる。車種・年式・走行距離・価格帯で絞り込める。自分の場合は「フィット・3代目(GK3/GK5)・走行距離3万km以下・総額100万円以下」で検索した。
50件以上ヒットした。価格帯は50万〜90万円台が中心。同じ2017年式でも走行距離・グレード・地域によって30万円以上の差がある。
ガリバーは全国に店舗があって、オンラインでも在庫を見られるが、カーセンサーと違って中間業者を一社挟む分、若干割高になる印象があった。一方でアフターサービスが手厚く、「納車後にトラブルがあったときに相談できる」という安心感はある。
走行距離の目安は「何年乗るか」で変わる
中古車の走行距離について、よく「5万km以下が安心」と言われる。でも実際には、走行距離単体ではなく「年間走行距離」の方が参考になる。
年間走行距離の平均は国土交通省のデータでは1万km程度。5年落ちで走行距離5万km以下なら「ほぼ平均通り」の使われ方をしてきた車ということになる。10万km超でも整備状態が良ければ問題ない車はたくさんある。
逆に走行距離が少なくても、ほとんど動かさずに放置されていた車(短距離しか走らずエンジンが十分に暖まらない使い方をされてきた車)は、消耗品の劣化が早い場合がある。「走行距離少=良い車」ではない。
最終的に僕が選んだのは2016年式フィット3(GK5・1.5Lガソリン)、走行距離28,000km、価格76万円(総額83万円)。年間約5,600km走行の計算で、短距離すぎず長距離すぎない理想的な使われ方だった。
試乗で確認したこと
購入前の試乗は「ペーパードライバーだけど試乗してもいいか」と正直に言って申し込んだ。ほとんどの中古車店では「同乗で一緒に走ります」という形で対応してくれた。
試乗で確認したポイントは以下。
- ブレーキを踏んだときの感触(異音・振動・抜けがないか)
- ハンドルが直進時にまっすぐ戻るか(アライメントのズレがないか)
- エンジン音が滑らかか(加速時に異音がないか)
- エアコンが効くか(コンプレッサーの動作確認)
- 全ての電動機能(パワーウィンドウ・ミラー・ライト)が動作するか
ペーパードライバーには確認できない細かい部分は、同乗スタッフに「ここは大丈夫ですか」と素直に聞いた。店によっては第三者機関の検査証を出してくれるところもある。
実際の維持費
購入から1年が経過したので、実際の維持費をまとめる。
- ガソリン代:月平均4,200円(通勤往復12km×22日+休日走行、燃費13km/L換算)
- 保険(任意保険):月6,800円(26歳以上・ゴールド免許・車両保険付き)
- 駐車場:月8,000円
- 車検(2年毎):年換算月2,500円(専門店で67,000円)
- 税金(自動車税):月額換算1,450円(年17,500円、排気量1.5L以下)
合計:月約22,950円。新車で月35,000円以上だったことを考えると、月1.2万円以上の差は大きい。3年で50万円近い差になる。
中古フィットを選んで正解だったか
結論:正解だった。
転勤先での生活に不可欠な「足」として、安定して動いてくれている。購入後1年でトラブルは一度もない。
「初めての車」に新車を選ぶのが間違いではない。でも「長く乗るかわからない」「転勤や転職で事情が変わるかもしれない」という状況なら、中古車の方がリスクが低い。万が一転勤が解除になって車が不要になっても、83万円の車は売却すれば50〜60万円くらいで処分できる。新車を270万円で買って2年で売ったら損失は大きい。
中古車選びは情報が多くて最初は戸惑うが、「何年落ちで何km走った車か」「どんな使われ方をしてきたか」の2点を軸に考えると、選択肢が絞り込みやすくなる。カーセンサーで条件を設定して探し始めることを、初めての中古車検討者にはまず勧めたい。
