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カーリースを試そうと思ったきっかけ
2年前、ちょうど転職して収入が一時的に不安定になったタイミングで「車は持ちたいけど初期費用は最小限にしたい」という状況になった。友人がカーリースを使っていると聞いて、初めて真剣に調べた。
当時のカーリースに対する印象は「月々安そうだけど、なんとなく損しそう」というぼんやりしたものだった。実際に使ってみた今なら、もう少し具体的に語れる。
KINTOとリースナブルを比較した
カーリースの主なサービスはいくつかあるが、実際に検討したのはトヨタ系の「KINTO」と独立系の「リースナブル」の2つ。
KINTOはトヨタ・レクサスの新車をサブスクリプション感覚で使えるサービス。月額の中に車両代・保険・税金・メンテナンス費用が全て込みで、整備の手間が要らない。「全部込み」の安心感が売りだ。
例えばヤリスの場合、KINTO(3年プラン)で月額約35,000〜40,000円程度(グレード・オプションにより異なる)。高いな、と思ったが内訳を見ると任意保険・整備費・税金込みでこの価格なので、単純に月額だけでは比較できない。
一方リースナブルは「残価設定リース」という方式で、車両本体価格から残価(5年後の予想下取り額)を引いた分だけを月々払う仕組み。月々2万円台から利用できるプランがあるのが最大の特徴だ。保険とメンテナンスは別途必要になる。
僕が選んだのはリースナブル。5年プランで日産ノートe-POWER(2022年式)、月額27,800円(税込)。
月額27,800円の内訳
「月額2万円台」という数字に飛びつく前に、何が含まれて何が含まれていないかを正確に理解することが大切だ。
リースナブルの月額に含まれるもの。
- 車両使用権(リース料)
- 自動車税(年17,500円→月換算1,458円)
- 重量税(車検時の一部)
- 自賠責保険
含まれていないもの。
- 任意保険(別途必要・月1〜2万円程度)
- ガソリン代
- 駐車場代
- タイヤ交換・オイル交換などのメンテナンス費用
- 車検費用(5年契約なら1回発生)
任意保険を加えると実質の月々負担は4万円台中盤になる。「月2万円台で車に乗れる!」という広告は、任意保険を含めていないことが多い。注意が必要だ。
走行距離制限が思ったより気になった
カーリースには「月間走行距離の上限」が設定されていることが多い。僕の契約は月1,500km(年間18,000km)が上限。超過した場合は返却時に1kmあたり数円〜10円以上の超過料金が発生する。
最初の1年は全く問題なかった。普段の通勤と週末のドライブで月800〜1,000km程度。余裕だった。
問題が起きたのは2年目。長距離の帰省(往復1,200km)を2回した月は月々の走行距離が1,400kmに達した。「このペースが続くとまずい」とヒヤっとした。年間の累計で収まれば大丈夫だったが、毎月気にしなければならないのがストレスになった。
よく車を使う人・長距離ドライブが好きな人には、走行距離の上限が思わぬ制約になる可能性がある。契約前に「自分の年間走行距離の実績または予測」を計算してから選ぶべきだった。
返却時の注意点——「原状回復」の定義
リースは「借りている車」なので、返却時に「原状回復」が求められる。通常の使用による摩耗は問題ないが、それを超えたキズや汚れは修理費用として請求される。
これが「カーリースは怖い」という話の出所だ。実際に契約書の原状回復基準を確認すると、「1cm以内の細かいキズ・へこみ」「通常の走行で生じる内装の汚れ」は問題なし、「フロントガラスのひび割れ」「シートの破れ・大きなシミ」は費用が発生する、という整理になっている。
普通に丁寧に使っている分には問題ない。ただし「子どもが後部座席で飲み物をこぼした」「隣の車にドアをぶつけられた」といった想定外のダメージが蓄積してくると、返却時にまとめて費用が発生する可能性がある。
そのリスクに備えるなら、任意保険の車両保険(リースカー特約)をしっかり組んでおくことが重要だ。
2年使った正直な評価
2年使ってみてのカーリースの正直な評価は「向いている人とそうでない人がはっきり分かれる」という結論だ。
向いているケース:初期費用を抑えたい・収入が不安定な時期・数年後に車が不要になる可能性がある・新車に乗りたい・税金や保険を全部込みにしたい(KINTO型)。
向いていないケース:長距離をよく走る・車に好みのカスタムをしたい・総支払額を最小化したい・返却時の原状回復リスクを負いたくない。
月額2万円台というのは事実だが、任意保険・ガソリン・駐車場を含めた「実質の車の出費」は結局月4〜5万円になる。これは中古車を一括で買った場合の維持費とさほど変わらない。「リースは得か損か」は単純に計算では出ない。初期費用なしで新車に乗れるという点の価値をどう評価するか、という話になる。
5年契約の残り3年、このまま使い続ける予定だが、次は中古一括購入に戻るかリース継続かを今から考え始めている。
